最近の分子生物学はすごい進歩です。
『縄文人と弥生人で分けられない「日本人のルーツ」祖先はいつ、どうやって日本列島へやってきた?』東洋経済オンラインでも取り上げられていました。
以前まで唱えられていた『二重構造説※』は否定され、現在は『多種多様説』にいきついています。そうです、一時期流行った『縄文人の子孫がアイヌと沖縄の人たち』は完全否定されています。ネット上の古い記事に惑わされないようにご注意ください。しかしながら、まだまだDNAサンプルが少ないので大まかなところしかわかっていないというのが本当のところ。縄文時代の骨や歯からミトコンドリアDNAを取り出すこと自体が大変!
いずれにせよ、だれにでも親がいて、その先にはご先祖さまがいるということです。アフリカの大地を出発した私たちのご先祖さま達はいろいろな経験を繰り返し、いろいろな人たちと愛し合い、東のいや果ての地にたどり着きました。ゲーム的にいえば『めちゃめちゃ経験値の高い』ご先祖様さま達(笑)そう考えると、否が応でもご先祖さま達を敬いたくなります。
『人類の起源』篠田健一著、ぜひ読んでみてください。
※二重構造説…南方からやってきた人々が原日本人として縄文人となり、弥生時代に北方系の人びとが朝鮮半島経由で大量に渡来し、原日本人と 混血し弥生人となったという説。そのうち、混血が進まなかったのがアイヌと琉球人とされる。1990年代に唱えられた。現在は否定されている。