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報告書を読み返す

Amazonで『美沢川流域の遺跡群Ⅰ』1977北海道教育委員会を購入。

Amazonは思いもかけない中古書が安価で売られていてとっても嬉しいです!思わず、ぽちりました(笑)

 

先日から気になっていた『首飾り』の確認ためです。報告書にはカンラン石製と書かれていました。報告書を見るとこの首飾り、動物型土製品(通称BBちゃん)の出土した美々4遺跡の土壙墓(P-118と書かれたところ)から出ており、報告書曰く

 

『人骨が認められ、頭位置は南東である。遺骸の周りにはベンガラが敷かれ、首の付近に23個のカンラン岩製の小玉が散乱した状態で発見された。この玉は、平面形が楕円形に作られた特徴ある玉である。』

 

確かに、展示ではわかりませんが楕円形です、報告書の図では。

 

 

こういったストーリー/物語性があるとこの『首飾り』がまた違って見えます!

 

ヒスイとカンラン岩/蛇紋岩※は明らかに違います。その違いは縄文時代の人達は、明確に区別していたと思います。

 

…あ(◎_◎;)今、気づきました。

報告書では一言も『首飾り』とは書いてありません。

個人的には、首飾りにしては短いなぁと思っていたのです。

報告書って、本当に大切ですね…(;^_^A

 

※カンラン岩と蛇紋岩の区別は地質の専門家でもとてもとても難しい。

 

 

 

同じ報告書に美沢1遺跡出土玉類も掲載されていて、千歳市教育委員会埋蔵文化財センターに展示してある変な形(笑)の玉も載っていました。

 

『…頭骨の顎周辺から1~3の玉が出土した。1はペンダント風の装飾品で「Z」字状の浮き彫りに、点が施されている。…』確かにZ状の浮き彫りに点が施されています。

 

ほら~、見たくなってきたでしょう?

 

是非とも、本物をご覧になってください。

黒くてつやつやしていて、何度見ても『どうしてこの形にしたのだろう?』と思ってしまうほどの不思議な形です。